2016年8月16日火曜日

[ケースファイル]ペダルの回転が渋い(ペダルシャフトの破損)

[ケースファイル]ペダルの回転が渋い・ゴリゴリする

今回のケースファイルはペダルです。足元を支え、ビンディング機構などを有するパーツですが、異常に気付かない事もしばしば。異常をチェックする方法などもお教えします。

今週、1台のMTBをオーバーホールしておりました。王滝村のセルフディスカバリーレースなどにも参加される、ハードユースなスタイルのライダーさんからお預かりです。清掃作業を進めているとスタッフから「ペダルがゴリゴリしています」との報告が…。さっそくチェックしてみる事にしました。
問題のペダルの内部をチェックする為に、ペダルシャフトを抜き出します。(モデルはPD-M985/XTRグレードです。)この時点で「あれ?」と思って、さらにペダル内部をチェックしてみると…
シャフトが折れていました。
本来なら、右側のねじ切りがシャフトの一部です。そして左側のナットがかみ合う…という構造なんですが、完全にポッキリと折れていますね。MTBのトレイルを走りこんでいるお客様なのでペダルに掛かる負担(ペダリングそのものだけではなく、地面や木にヒットする衝撃なども含まれます。)が大きかったのだろうと思います。
別の角度から見てみましょう。綺麗に折れているので、この状態だけみると正常と思ってしまいそうです。また、第1のナットの下に小さなベアリングが配置されているのが分かるでしょうか?これがペダルを回転させるための重要パーツなんです。ちなみに今見えている場所に11個、そしてさらに11個の計22個のベアリングが配置されています。

さて、今回のケースではどのように修理しようかと、僕たち販売店が参照する分解図をチェックしてみました。今回はペダルシャフトそのものの交換と劣化しているであろうベアリング&ブッシュの交換が必要です。

そうすると図の1番(ペダルシャフト組立品)を取り寄せることになります。このパーツがおおよそ3500円程度。XTRのペダルセットは15000円するので、大分お安く修理する事ができるようです。

さて、今回の様な異常を検知する最大の方法はオーバーホールに出していただく(笑)のが確実ですが、それだけではなんなのでセルフチェックの方法もお教えします。

1.ペダルを手で空転させてみる
今回の異常はこの方法で検知することが可能です。足でペダルを踏みつけると力が強いので異常に気付きにくいですが、触覚が敏感な手で回すと回転の悪さが分かると思います。

2.ペダル本体をつかんで、上下に強く動かしてみる
写真のように、ペダルをつかんで動かしたとき「ガタ」を感じるようなら異常のサインです。ペダルシャフトや、ペダルパーツの緩みなどが考えられます。

もし、セルフチェックで異常を感じた際は店頭でご相談ください。修理などのアドバイスをさせていただきますよ!

[過去のCase File]